【簡単】ESG投資とは?|内容とポイントを1分で分かりやすく解説

みなさんは「ESG(イーエスジート」と言うのをご存じですか?

既にご存じの方は読み飛ばしていただいて大丈夫。

今回は「ESGって何?」「聴いたこともない、何か重要なの?」と言う方のために、その内容をわかりやすく解説します。

編集長

企業の長期的な成長のためには、これまでのような『自社の利益だけを追求するモデル』では足りなくなっています。注目される理由も含めわかりやすく解説しますので、あまり馴染みがなかった方も、言葉くらいは覚えておくようにしましょうね!

1.ESG(イーエスジー)とは?

『ESG』とは、Environment(環境)、​Social(社会)、Governance(企業統治)の3つの頭文字をとった略語で、一言で言えば『企業の長期的な成長を測るための指標』のことです。

それぞれ見て見ましょう。

①Environment(環境)視点の指標(例)

Environment(環境)では、二酸化炭素(CO2)排出量の削減、廃水に伴う水質汚染の改善、海洋中のマイクロプラスチックといった環境問題対策などの地球の自然環境に配慮した取り組みを重視します。

<指標の例>
・二酸化炭素(CO2)排出量の削減率
・廃水による水質汚染の改善割合
・再生可能エネルギーの使用率
・生物多様性の確保度合い など

②Social(社会)視点の指標(例)

Social(社会)では、労働環境の改善、人権問題への配慮、地域社会への貢献などの社会的営みに配慮した取り組みを重視します。

<指標の例>
・適正な労働条件

・ダイバーシティの促進

・ワーク・ライフ・バランス確保

・労働災害対策の充実
・地域社会への貢献 など

③Governance(企業統治)視点の指標(例)

Governance(企業統治)では、法令遵守や情報開示、利益の積極的な分配など、より健全かつ透明性の高い経営・企業統治を意識した取り組みを重視します。

<指標の例>
・リスク管理のための情報開示や法令順守の状況

・業績悪化に直結する不祥事(政治献金や賄賂を含む)の回避

・社外取締役の活用状況
・資本効率に対する意識の高さ など

編集長

自社利益の追求が至上命題だったこれまでの価値観とは大きく様変わりしているのが分かりますね!


2.ESG(イーエスジー)が注目される理由

残念なことに、これまでの企業は多くの場合、利益追求を急ぐあまり様々な不祥事を起こしてきました

名門だった東芝が会計不祥事を繰り返し、社会的信頼を落としたのは記憶に新しいですね。

異常気象を引き起こす温室効果ガスを排出する企業はイメージが悪くなり、顧客が離れる結果になります。

原発や火力発電ばかりの従来電力大手よりも、太陽光や風力発電などの再利用可能エネルギーをピュアに提供する新興電力の方が、顧客を取り込みやすい現状もあります。

「ブラック企業/ホワイト企業」と言う言葉がありますが、これもESGに関係します。

ブラック企業が不適切な労働条件で労働者を働かせ続けると噂が広がり、そこで働く人はいなくなる結果になります。

周囲の企業からの評判も落ち、企業はその企業活動を継続できなくなります。

こうしたことから企業経営におけるESGの重要性が高まり、注目されているということなんですね!


3.ESG投資とは?

先の項でESGが注目される理由についてお話ししましたが、では「ESG投資」とは何でしょう。

ESG投資とは、一言で言えば「ESGの活動に注力する企業に積極的に投資しましょう」と言う指針ないし、それに基づく投資活動のことです。

ESGは、元々2006年に国連が「責任投資原則(PRI)」を表明したことに始まっています。

世界各国の機関投資家に対して「ESG」を考慮した投資を行うことを提唱し、日本でも年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が「ESG」を投資基準に定めるなど、世界の機関投資家の投資活動にも大きな影響を及ぼしている点は押さえておく必要があります。

企業の長期的な成長のために、資金は必要不可欠です。

そして資金調達する上で、投資家の印象はとても重要です。

ESGに関する取り組みを継続することで資金調達しやすくなるわけで、企業がこぞって社会的貢献をビジョンや経営戦略に盛り込むようになった理由がうなづけますね

編集長

ちなみにESGの中には「ワークライフバランス」も含まれます。副業を解禁する企業が増えたことも、ESGと関係するんですね。副業解禁企業を100社ピックアップしました。ESGの観点で眺めてみると面白いですよ!

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4.ESG(イーエスジー)の課題

ESGは、一見すると良いことづくめに見えますが、本当にそうでしょうか。

ここでは敢えて、ESGの課題を2つ紹介します。

【課題1】短期的な効果を判断しにくい

ESGは、社会的な課題を解決する取り組みですから、当然短期的に実現できるものではありません

機関投資家の長期的な投資判断の指標としても用いられますが、考え方としてはSDGsに似ており、双方とも長期にわたる地道な活動が求められます。

長期的な視点で大きな成果を得られる可能性はあるりますが、即効性がなく成果を判断しにくい点に留意する必要があります。

【課題2】統一した評価基準がない

現在、ESGについての標準的な指標は定義されておらず、各評価機関の判断で独自の評価が行われています

決算書などの財務情報からは判断しにくく、ESGの評価指標について共通点や違いを見いだしにくいのが現状です。

例えば、自動車メーカーがCO2削減のために電気自動車開発に注力するといった取り組みは、企業が持つ技術やノウハウを活用したESGに関する取り組みです。

ただ、効果がどの程度ならば評価に値するのか?企業の規模やポジションにより大きく異なります。

ESGでは、さまざまな社会問題に対し、企業がリスクを認識した上でどのような戦略によって取り組んでいくかが問われていますので、その評価も一筋縄ではいかないんですね。

編集長

平たく言えば我々はESGに貢献しています!と言う姿勢を見せ続けることが評価ポイントなのかもしれませんね!


5.まとめ

『ESG』は、Environment(環境)、​Social(社会)、Governance(企業統治)の3つの頭文字をとった略語で、一言で言えば『企業の長期的な成長を測るための指標』のことでした。

自社利益の追求が至上命題だったこれまでの価値観とは大きく変わり、今やESGの取り組み無しに、継続的な企業活動ができなくなりつつあります。

ダイバーシティが叫ばれる中、大注目の概念ですので、是非先に紹介したポイントを踏まえ、頭の片隅に置いておくようにしましょうね!

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