
みなさんは「VUCA(ブーカ)」と言うのをご存じですか?
既にご存じの方は読み飛ばしていただいて大丈夫。
今回は「VUCA(ブーカ)って何?」「聴いたこともない、何か重要なの?」と言う方のために、その内容をわかりやすく解説します。
編集長
VUCA(ブーカ)は昨今、デジタル化の文脈で注目されるキーワードです。語源も含めわかりやすく解説しますので、あまり馴染みがなかった方も、言葉くらいは覚えておくようにしましょう!
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もくじ
1.『VUCA(ブーカ)』とは

VUCA(ブーカ)とは『Volatility(変動性)』『Uncertainty(不確実性)』『Complexity(複雑性)』『Ambiguity(曖昧性)』の頭文字をとった略語です。
『社会やビジネスにおいて、将来の予測が非常に困難になっている状態』を示すこの言葉。
もともとは、冷戦終結後の複雑な国際情勢を表す軍事用語でした。
これが2010年代、デジタル化で予測困難となった経営環境の変化やマネジメントの文脈で取り上げられ、今ではビジネス用語として定着しています。
2.『VUCA(ブーカ)』を構成する4要素

VUCAは4つの要素で構成されています。
【特徴1】Volatility(変動性)
【特徴2】Uncertainty(不確実性)
【特徴3】Complexity(複雑性)
【特徴4】Ambiguity(曖昧性)
VUCAの語源にもなっている要素をそれぞれ見て行きましょう!
【要素1】Volatility(変動性)

デジタル化の進展で、これまでのビジネスモデルが成り立たなくなってきました。
音楽CD業界がわかりやすいです。
一昔前は、HMVやタワーレコードに足を運び、お気に入りの曲を探していましたが、今、そんなことをする人はいません。
サブスクリプションモデル(定額制)で聞き放題のサービスが登場し、音楽は垂れ流しで聞く時代になっています。
お気に入りの曲でも、そのアーティストや曲名を知らないなんてこともザラです。
音楽との向き合い方が変わったんですね。
こうした動きは今後どんどん加速するでしょう。
例えば2013年頃に一世を風靡したソーシャルゲーム業界は、早くも売上高がピーク時から半減してしまいました。
今の時代、顧客ニーズの変動はとても顕著です。
新しいビジネスモデルを作り出しても、環境変化によりわずか数年で衰退してしまうのがVUCA(ブーカ)時代の特徴です。
編集長
【要素2】Uncertainty(不確実性)

これはコロナ禍が分かりやすいです。
新型コロナウィルスが日本経済に与えた影響は計り知れず、あのJR東日本ですら赤字に転落しました。
ANAやJALなどの航空業界、JTBに代表される旅行業界など、かつて大人気だった業界・企業も普通に赤字に転落したりしています。
突発的な疫病、激化する自然災害、深刻化する少子高齢化・過疎化などにより、ビジネスの不確実は高まる一方です。
不確実性が大きい状況では、3~5年単位の経営計画や事業計画は基本的に無意味です。
個人にとっても同じです。
今までのように終身雇用前提で長年勤めあげる人生設計は、75歳定年制が叫ばれる現在では成り立ちません。
個人レベルでも、常にスキルのアップデートや収入源の多角化が必要になっています。
企業も個人もそうした不確実性にしっかり対応することが大切です。
【要素3】Complexity(複雑性)

グローバル化が進んだ現代社会では、一つの企業、一つの国で解決できる問題が極端に少なくなりました。
地球規模でさまざまな要素が複雑に絡み合っているため、問題は複雑で、より解決困難なものになっています。
そうした複雑性に対応するために、国連主体で『SDG’s(エスディージーズ)』と言う言葉も注目され始めました。
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、「貧困の撲滅」や「クリーンエネルギーの推進」など、2030年までに達成すべき世界共通の17の目標を定めたものです。
問題がより複雑化する中、世界共通な目標の設定が急務だった背景が見て取れます。
編集長
【要素4】Ambiguity(曖昧性)

驚くようなスピードで変動する、不確実で複雑な現代社会では、「これだけやれば問題を解決できる!」といったシンプルな答えはありえません。
仮説を立て、検証し、最も確からしい答えを探し出す。
それでも「これであっているのだろうか?」といった疑問が付きまとう。
試行錯誤して問題解決を図る姿勢が必要です。
「答えを見つけた瞬間に答えでなくなる」といった曖昧性があることを理解する必要があります。
VUCA(ブーカ)とはつまり「誰も答えを持っていない時代」と言うことなんですね。
3.VUCA時代に有効な思考法『OODA(ウーダ)』

OODA(ウーダ)とは『Observe(観察)』>『Orient(状況判断と方向付け)』>『Decide(意思決定)』>『Act(行動)』の頭文字をとった略語です。
OODA(ウーダループ)を考案したのは、アメリカ空軍大佐のジョン・ボイド(John Boyd)氏。
もともとは軍事利用を目的として、戦闘機を打ち落とすために考案されたスキームだったのですが、のちの研究家によって「ビジネスやスポーツでも応用できるのでは?」という話になります。
昨今のデジタル化の流れを受け、特に顧客接点を重視するマーケティング界隈で脚光を浴びています。
4.『OODA(ウーダ)』を構成する4要素

OODA(ウーダループ)を構成する要素は4つです。
【要素1】Observe(観る)
この段階では、とにかく相手を観察します。
相手をよく見てその出方をうかがう。表情や仕草を確かめ、相手が何を考えているか?何をしようとしているのか?その後の状況判断や意思決定に使えそうな情報をひたすら集めます。
出来るだけたくさんの「生きたデータ」を集めることが、正しい状況判断と行動につながります。
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【要素2】Orient(理解し考える)
この段階では、今何が起きているのか?自分が置かれた状況はどうなのか?その理解に全精力を注ぎます。
集まったデータが意味するところを徹底的に考え理解する。
その過程でデータのクオリティが高まり、その後の意思決定で使えるレベルにまで昇華される。
価値ある情報(インフォメーションないしインテリジェンス)をできるだけそろえることで最適な意思決定につながります。
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【要素3】Decide(意思決定=決める)
この段階では、集めた情報(インフォメーションないしインテリジェンス)に基づき最適な方策を選択します。
相手の動きをつぶさに観察し、状況を理解した上で、自分がとるべき方策を、具体的な手段と共に決定する。
これを高速で行うことで、次の素早い行動につなげます。
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【要素4】Act(実行=行動する)
いよいよ最終段階です。
ここでは「意思決定」段階で決定した方策を即座に実行に移します。
その上で、実行の結果が相手に与えた影響を評価。
相手の動きをつぶさに観察し、再びObserve(観察)段階に戻ります。
このループを高速で繰り返すことで主導権を握ることが可能となります。
5.OODAとPDCAの違い

PDCAサイクルとは、『Plan(計画)』>『Do(実行)』>『Check(検証)』>『Act(実行)』の頭文字をとった造語です。
特徴は「計画」から始まる点です。
例えば受験勉強のように、確実性が高くシンプルな世界では、PDCAは特に有効です。
受験合格という明確なゴールがあり、偏差値という単一の評価指標がある場合、自分目線の計画から立てるのが最善でしょう。
でも、不確実性の高いビジネス社会ではそうも行きません。
「自社の製品をたくさん売るぞ!」と計画を立てても、相手に刺さらなければ一つも売れません。
「相手の観察」から始まるOODAループは、「自分の計画」から始まるPDCAとは大きく異なります。
お客様が何を欲しているか?を突き詰めて行動につなげるのOODAループは、不確実性の高いVUCAの時代に特に有効と言えます。
編集長
6.まとめ

今回はVUCA(ブーカ)について解説しました。
デジタル化が叫ばれて久しいですが、少し先の話かな?と思っていたものが、もう現実世界に浸透しています。
例えば昔は固定電話とFAXが当たり前だったものが、いつしか携帯とメールが当たり前になり、今ではメールも「古い」「遅れてる」扱いです。
SLACKやZOOMに代表されるコミュニケーションツールの利用が当たり前になり、それが使えない人は仲間にすら入れてもらえません。
そしてSLACKやZOOMも1~2年後にはもう古くなっているかもしれません。
変化が速く不確実、複雑で曖昧。そんな世界は今後ますます加速するでしょう。
身の回りに起きているそうした小さな変化を捉えながら、VUCAの時代を生き抜くためにOODA(ウーダループ)の考え方を取り入れる。
そんな視点を持つだけでも、将来大きな差がつくかもしれませんね!

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