

戦略系、監査法人系、IT系…
世の中にはいろいろなコンサルがいるな…
でも、そもそも分ける意味あるの?
今回はこんな疑問にお答えします。
結論から言うと「デジタル化により、コンサルタントの分類は有名無実化してきてますよ」と言うお話。実際私も、デジタル関連のコンサル業務に携わる中で、戦略系とか監査法人系とか、そうした括りを意識したことはありません。
本記事では、コンサルタントの垣根がなくなってきた背景を見ながら、コンサルタントの今後を展望します。
編集長
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~あわせ読みたい!~
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もくじ
1.身近にあるデジタル化の波

出所)EngadgetのHPより抜粋
みなさんは「Amazon Go(見出しの写真)」というのをご存じですか?
アマゾンが展開するレジなし店舗サービスのことで、無人コンビニをイメージするとわかり良いです。
そしてAmazon Goに関する最近のニュースは、多くの人を驚かせました。なんとアマゾンはレジなし店舗実現の中核技術である「Just Go Out」の外販を始めたのです。
商品に⾼価なチップをつける必要がなく、画像処理だけで決済可能なこの技術。例えば田舎のスーパーにも、自動改札機みたいな機器と制御端末をつければ無人化できる…そんなインパクトのあるニュースなのです。
そしてさらに注目すべきはアマゾンのねらい。「Just Go Out」技術を普及させることで、契約者から顧客に関する生のデータを入手しようという算段。
つまり消費者の購買⾏動をリアルタイムで把握して、アマゾンのECサイトや様々なマーケティング活動に使うことで、小売り業界のさらなる覇権を握ろうとしているんですね。
2.有名無実化するコンサルタントの分類

デジタル化の波はGAFAが起こしていると言っても過言ではありません。
※GAFA:Google,Amazon,Facebook,Appleの頭文字をとった造語
GAFAの戦略は、先述のようにスピードもスケールも圧倒的。そうした動きに対抗、ないし協調するために、従来のような数年単位の戦略が意味をなさなくなってしまいました。アマゾンのスピード感とスケールに、3~5年の中計だけでは対応できませんよね。
デジタル技術で業務も大きく変わり、無人化前提でくみ上げる必要があります。先ほどのAmazonGoがあれば、業務定義すべきことはほとんどなくなります。
ITもユーザ自身が簡単に作れる時代に突入。昔のような巨大システム構築プロジェクトはなくなりつつあります。Amazon Goはすべてパッケージ化れ、必要なシステムは、同じくアマゾンが作ったAWS(Amazon Web Service)上で稼働できますからね。
こうした流れにコンサルティング業界も揺れています。
3.こぞって設立された「〇〇デジタル」

「ボスコンデジタル」「デロイトデジタル」といった会社がこぞってできたように、コンサル業界でもテクノロジが重要な位置を占めるようになっています。
マーケティング分野からも「電通デジタル」や「博報堂デジタル」といったものが産声を上げ、コンサルティング業務をしています。
昔のように、アメリカの先進事例を横流しして、戦略を論じるだけでは⾼額なフィーをもらえない…会計系はAIで真っ先に⾃動化される…IT系も真顔で「アマゾンのクラウドサービスが安くてサイコーです」とか言っていると価値がなくなる…
まさに群雄割拠でカオスな状態。昔ながらのコンサルタントのくくりは、「デジタル」をキーワードにして価値のないものになってきています。
4.デジタル人材のロールモデル:元ロレアルCDOの長瀬氏

出所)公知情報より抜粋。俳優と見間違えるほどナイスガイな長瀬氏
コンサルタントではありませんが、デジタル界隈のキャリアのロールモデルとして、元ロレアルCDOの長瀬次英(ながせつぐひで)氏を紹介します。
インスタグラム・ジャパンの初代日本事業代表責任者。日本初のCDO。CDO of The Year2017受賞。
長瀬氏は、それまでの華々しい経歴をひっさげ、日本ロレアルでデジタル改革の旗振り役となります。
長瀬氏は「Cクラス(CEOやCFOクラスのこと)」の人材として全社をあげた変革に着手。
IT・SCM・倉庫・コールセンター・PR・エデュケーション・セールス・人事。会社の価値をレベルアップさせるために、全ファンクションで変革を進めます。
特に重視したのはカルチャー・マインドの変革。
以下、長瀬氏談です。
長瀬氏
フェイスブックやインスタグラムってフラットな組織じゃないですか。誰だって社長とも話せるし、必要であれば声かけてプロジェクト立ち上げてどんどん進めていくみたいな…そういう文化が今のデジタルの世界を作っているのであれば、そういう文化を入れないといけない。
日本の企業はそうじゃないですよね。まずこの人に話をして次こっちみたいな。そういうのは取っ払いましょうよと言うのは、役員とかエグゼクティブクラスでまず合意しました。
現場に対しても同じ。長瀬には誰でもLINEできるとか、自分の個室にはいないようにしていつもカフェにいるとか、毎週のようにデジタルトレーニングやるとか、Eラーニングの仕組みを入れたりとか。なぜCDOが必要なのか?何をみんなとやりたいのか?百貨店のお姉さん含め全員に話をする。こういうことがしたいので力を貸してくださいねといった具合です。
僕とか、ロレアルの中では雲の上のような存在でしたが、新入社員含め可能な限り全員あってますからね。それだけでもロレアル変わったなって感じるはず。そういう大企業になかった部分、シリコンバレー的なカルチャーを入れていく。コミュニケーション押し方や会社の雰囲気を変えるところから始める。初めの1年はとにかくそうした教育です。
何がどう起きているか?が数字やグラフでわかるようにダッシュボードを作って、社員全員がアクセスできるようにする。ダッシュボードをカフェテリアにおいて、今、ロレアルについてソーシャル上でどういうことを言われてるか?とかがわかるようにする。社員がソーシャルに興味を持つよう仕向け、ブランド同士が意識するようにしたりする。そうした情報の共有化を進めました。
出所)英国なりTubeさん配信動画より
書き出すと尽きないですが…
こうしたオールマイティー人財になる。もしくはそうした人材をサポートできる人財になる。そうしたことがこれからのコンサルタントに求められることになります。
5.コンサルタントの本分と今後めざすもの

話を最初に戻しましょう。
冒頭で「戦略系・会計監査系・IT系といった型は意味がなくなっている」と⾔いました。
正確には、これからのコンサルタントは、それらすべての領域を満たしている必要があるということです。
そしてその軸となるキーワードが「デジタル」です。
「〇〇型」といったものにこだわることなく、経営に必要なすべてに応える存在であること。お客様の、⽇々変化するニーズにしっかりと答え続けるコンサルタントを、今後も目指してきましょう!
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