
こんにちは、ITキャリアフロンティア、編集長のまさっちです。今回は、世界的なIT企業であるIBMに注目してみたいと思います。
IBMは、IT関連のソフトウェアやハードウェア、コンサルティングサービスなどを提供しており、グローバル企業として、世界中の多くの企業や組織と取引を行っています。特に、彼らのAI技術には注目が集まっています。
彼らは、AI技術の更なる進歩を目指し、自社のAI研究施設を設置し、深層学習や自然言語処理、画像認識など、様々なAI技術に取り組んでいます。
本記事では、IBMのAI戦略やAI製品・サービス、そして今後の展望について、具体的な例を交えてご紹介します。
もくじ
1.IBMの事業内容

IBMは、IT企業として、幅広い事業展開をしています。その中でも、以下の3つが主軸となる事業と言えます。
事業①:ソフトウェア
IBMは、企業向けのソフトウェアを提供しています。例えば、人事管理、財務会計、顧客管理、製品管理などの業務に必要なソフトウェアを提供しています。また、ビジネスプロセスの最適化や、情報管理などに役立つソフトウェアも提供しています。
事業②:ハードウェア
IBMは、コンピューターシステムをはじめとする、さまざまなハードウェアを提供しています。サーバー、ストレージ、ネットワーク製品など、ビジネスに必要なインフラストラクチャーを提供しています。例えば、大企業や政府機関などで利用される、高度なスパコン「IBM Q System One」や、クラウド環境でのアプリケーション開発・運用を支援する「IBM Cloud Pak」などがあります。
事業③:コンサルティングサービス
IBMは、企業向けのコンサルティングサービスを提供しています。ビジネスプロセスの改善、ITインフラの最適化、セキュリティの強化など、ビジネスに必要な様々な分野で、顧客企業の課題を解決するためのサービスを提供しています。例えば、情報セキュリティに関するコンサルティングや、業務プロセスの見直しによるコスト削減などがあります。
2.IBMのAI技術

IBMが開発しているAI技術の中でも、特に注目すべきものをいくつか紹介します。
技術①:Watson(ワトソン)
Watsonは、IBMが開発したAIプラットフォームで、自然言語処理や機械学習、推論などの技術を組み合わせています。Watsonを利用することで、ビッグデータの解析や問題解決、意思決定支援など、様々な分野での応用が可能です。例えば、医療分野では、Watsonを用いてがんの診断支援を行っています。
技術②:Deep Blue
Deep Blueは、1997年に世界チェスチャンピオンのガリ・カスパロフに挑戦し、勝利したことで有名なAIです。Deep Blueは、特に高度な探索アルゴリズムを採用し、人間を超える計算能力を持っていました。その後、IBMはこの技術を発展させ、様々な分野で利用されるようになりました。
技術③:Project Debater
Project Debaterは、IBMが開発したディベート用AIです。自然言語処理技術を活用して、テーマに関する情報を収集し、論理的な議論を行うことができます。2019年には、Project Debaterが人間のチャンピオンに挑戦し、ディベートで勝利することに成功しました。
これらのAI技術は、IBMの研究開発チームによって開発され、様々な分野で活用されています。今後もIBMは、AI技術の更なる進歩に貢献することを目指し、研究開発を続けています。
3.IBMのAI戦略

IBMのAI戦略は、AIを用いた解決策の提供に重点を置き、現在の社会問題に取り組んでいます。そのために、IBMはAIを様々な分野に応用しています。
例えば、医療診断においては、AIを用いた画像解析により、がんの早期発見や診断精度の向上が期待されています。また、自動運転車の分野においては、AIを用いた走行制御技術の開発に力を入れており、高度な安全性の確保が目指されています。さらに、IBMは環境問題にも取り組んでおり、気象予測の精度を高めるAIを開発することで、災害時の被害を最小限に抑えることを目指しています。
これらの取り組みから、IBMはAI技術を用いた社会貢献に取り組んでおり、人々の生活の向上に貢献しています。
4.IBMのAI製品・サービス

IBMは、AI技術を用いた製品・サービスを提供することで、多くの企業や団体がビジネス上の問題を解決できるよう支援しています。例えば、以下のような製品があります。
サービス①:Watson
Watsonは自然言語処理、機械学習、音声認識技術を組み合わせたAIプラットフォームで、医療分野や金融分野での利用が広がっています。医療分野では、診断の精度を高めたり、適切な治療法を提案するなど、医療現場の業務を支援するために活用されています。
サービス②:IBM Cloud Pak for Data
IBM Cloud Pak for Dataは企業がビッグデータを分析するためのプラットフォームで、機械学習やAIモデルの開発・デプロイにも対応しています。顧客分析やマーケティング、品質管理など、様々な業務に利用されています。
サービス③:IBM Security
IBM Securityはサイバーセキュリティ製品で、AIを用いた脅威検知・対応や、セキュリティの脆弱性診断などが提供されています。金融機関や医療機関、官公庁など、セキュリティの重要性が高い分野での利用が多いです。
これらの製品・サービスは、ビジネスや企業の業務を効率化し、精度を高めることで、企業価値の向上に寄与しています。
5.IBMのAI戦略の今後

AI技術の更なる進歩が予想されている中、IBMは、AIの分野で更なる研究開発を行い、人々の生活をより良くするために貢献していくことを目指しています。
ポイントは3つです。
ポイント①:独自技術の開発に注力している
IBMは、AI分野で独自の技術開発に注力しており、その成果は多くの特許申請に表れています。例えば、IBMはAIを用いた音声認識技術に関する特許を多数保有しており、これらの技術は音声アシスタントなどの製品に採用されています。
ポイント②:クラウドによるAIの提供
IBMは、クラウドサービス「IBM Cloud」を通じて、AIを提供しています。今後は、このクラウドを利用することで、より多くの企業や開発者がAIを利用できるようになることが期待されています。例えば、小規模の企業でも簡単にAIを利用できるようになることで、業務の効率化や新しいビジネスの創出が期待されます。
ポイント③:オープンソースの活用
IBMは、オープンソース技術の活用に力を入れており、AIの分野でもオープンソースプロジェクトに参加しています。例えば、IBMはTensorFlowというオープンソースの機械学習フレームワークに貢献しており、AI開発者が簡単にAIアプリケーションを構築できるよう支援しています。
\ あわせて読みたい! /
6.まとめ

本記事では、IBMの事業内容、AI技術、AI戦略、AI製品・サービス、そしてAI戦略の今後について見てきました。
IBMはグローバル企業として、多くの企業や組織と取引を行い、AI技術による社会貢献に注力しています。彼らは、深層学習や自然言語処理、画像認識など、様々なAI技術に取り組み、健康や教育、金融、自動車、製造業などの分野での応用を研究しています。
IBMは、ビジネスや企業の業務の効率化、サイバーセキュリティ、ビッグデータの分析など、様々な分野でAI製品を提供しています。今後、AI技術の更なる発展に取り組み、世界中の人々の生活をより良くすることを目指しています。
きっとIBMは、今後も世界中の人々に貢献し続けることでしょう。是非参考にしてください!
\ あわせて読みたい! /

【第1位】アクシスコンサルティングアクシスコンサルティングは、転職希望者を企業とマッチングする転職エージェントです。業界や職種に精通したコンサルタントが、個人の希望やスキルに合わせた求人情報を提供し、適切な転職支援を行います。
【第2位】ビズリーチビズリーチは、転職希望者と企業を繋ぐAI転職サイトです。独自のアルゴリズムが求職者のスキルや経験、志向に合った求人情報を提供。企業からの直接スカウトも多く、非公開求人にもアクセスできます。
【第3位】JACリクルートメントJACリクルートメントは、グローバルな人材紹介サービスを提供する転職サイトです。アジア地域を中心に、多くの企業と人材を結びつけており、豊富な求人情報を提供しています。
ITキャリアフロンティア 






