
みなさんは「ABW(エー・ビー・ダブリュ)」と言うのをご存じですか?
既にご存じの方は読み飛ばしていただいて大丈夫。
今回は「ABWって何?」「聴いたこともない、何か重要なの?」と言う方のために、その内容をわかりやすく解説します。
編集長
実はABWは、ビジネスシーンで既に身近になっている存在です。フリーアドレスとの違いもあわせて解説しますので、あまり馴染みがなかった方も、言葉くらいは覚えておくようにしましょう。
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もくじ
1.『ABW』とは

『ABW』とは『Activity Based Working(アクティビティ・ベースド・ワーキング)』の頭文字をとった略語で、一言で言えば「時間」と「場所」を自由に選択できる働き方のことです。
数年前からフリーアドレスに変更する企業が増え始め、固定席で仕事をするオフィススタイルは過去のものになりつつあります。
ABWはこのフリーアドレスをさらに進化させた概念で、その自由度の高い働き方に多くの企業が注目しています。
百聞は一見に如かず。要するに↓↓の写真のようなオフィスをABWと言います。

※出所)WeWorkの公式ホームページより

※出所)WorkStylingの公式ホームページより
ずいぶんとオシャレですね。
気分に応じてオープンエリアで仕事をすることもできますし、集中したければ個室ブースを選択することも可能です。
ソファ、カフェエリア、ファミレス席など、自分が最も生産性を上げられる環境を選びながら自由に働くことができます。
中にはビリヤード台や卓球台、バーカウンターのあるところまで…
働き方もずいぶん変わりましたね。
編集長
僕はWorkStylingをよく利用します。特に個室はとても集中できてお気に入り。コーヒー飲み放題、お菓子食べ放題、そんなところも嬉しいですね!
2.『ABW』の実例

出所)WeWorkの公式サイトより
先ほどの写真にもありました通り、ABWをイメージする上で代表的なサービスは『WeWork(ウィワーク)』と『Work Styling(ワクスタ)』です。
リンク先を見てもらうとわかりますが、とても先進的で快適な様子が見て取れます。
これが月々定額制で利用できるわけですから、営業職やコンサルタント職で外出の多い方は、もう自社に戻る必要はなくなります。
時間と場所の自由度が格段に上がった印象ですね!
編集長
僕はもともと外出・出張が多い仕事柄なので、テレワークが本格化して以降、半年以上自社ビルに行ってません。客先かWorkStyling(サテライトオフィス)、あとは自宅でのテレワークで事足ります。慣れてくるととっても快適。もうフリーアドレスオフィスにすら戻る気になれませんね。
3.『フリーアドレス』との違い
上の写真を見るとなんとなくわかるかと思います。
フリーアドレスは『自社オフィス内で自分の固定席がない(自由な)状態』を指します。
一方でABWは『自社オフィスである必要すらない』と言うのが大きな違いになります。
比較表を作りました。

編集長
比較してみると、結局固定のオフィスに縛られるフリーアドレスはもはや古い印象ですね
4.『ABW』が注目される理由

ABWを採用する企業が一番期待するのは「生産性の向上」です。
少し考えてみて下さい。
例えば「高い集中力を必要とする個人ワーク」をやりたいのに、オープンスペースで隣から会議の声がガンガン聞こえてきたら…
全く集中できませんね。
一方で仲間とワイガヤで新しいアイデアを創出したいのに、周りが図書館のようにシ~ンとしてたら…
アイデアなんて全く出ませんね。
ABWはこの点に対する解決策を提示してくれています。
つまり自分が仕事を進める上で、仕事の種類に応じた最適な環境を都度選び、最大のパフォーマンスを発揮するのです。
個人で集中したいときには個室ブースに足を運び存分に集中する。
ワイガヤしたいときにはサッと個室会議室に移動して大いに議論する。
思考を整理したいときはリクライニングシートに座り、コーヒーでも飲みながらじっくり考える。
そんなクリエイティブな働き方を強力にサポートしてくれるのがABWと言うわけです。
編集長
GoogleやAppleの社員がカッコいいオフィスで働いているシーンをニュースなどで見たことあると思います。そうした企業の人気が高まるのは自然の流れです。一方で昔ながらの固定席で、書類に囲まれながら仕事をしている会社に人気が集まるはずありませんね。つまりABWを導入することは、より良い人材を獲得する武器にもなっているんですね。
5.まとめ

今回はABWについて解説しました。
働き方改革が叫ばれて久しいですが、少し前まで最先端だったフリーアドレスが早くも古い存在になりつつあります。
考えてみれば、昔は固定電話とFAXが当たり前だったものが、いつしか携帯とメールが当たり前になり、今ではメールすら「古い」「遅れてる」扱いです。
SLACKやZOOMに代表されるコミュニケーションツールの利用が当たり前になり、それが使えない人は仲間にすら入れてもらえません。
バーチャル空間で起きているそうした変化が、いよいよABWと言う形でリアルの世界でも起きている。
そう考えると、デジタル化による技術進化の速さを感じずにはいられません。
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